2人の時間が長かったからかな。




しばらく歩くと、目の前には光り輝くクリスマスツリー。




『綺麗。』




こんな綺麗だったっけ?
なんか、泣けてきた。



やばい、なんでこんなに涙が溢れてくるんだろう。



これは感動の涙だよね?
クリスマスツリーが綺麗過ぎて、泣けてきてるだけだよね。



止めよう止めようって思ってもなかなか、止まらない涙。



逆に止めようと涙を耐えると、余計に溢れてくる。




どうして、止まらないの?




「本当綺麗だな。」



お願い、裕大こっちを見ないで。
こっちを見たら、きっと分かってしまうから。




裕大は感が鋭くて、私の気持ちなんかすぐに分かってしまうでしょ?




「陽菜…」



そんな悲しそうな顔しないで。
悲しそうな顔を見ると、私の心は罪悪感でいっぱいになる。




『ごめんっ、今日で最後にするから。今日泣いたら、もう泣かないからっ。

だから、今日だけ許してっ。』