きっと、これから裕大と過ごす中で裕大を傷つけることが沢山あると思う。






『ねぇ、裕大。

本当に私でいいの…?』






もし、私のせいで裕大の幸せがなくなるのなら今すぐに離れたい。






いや、なくなるのなら
じゃなくて完璧に無くなるんだ…






私と居るだけで、裕大を傷つけてしまう。





そんなの、分かりきっている。





「俺は、陽菜の傍に居たい。

陽菜がアイツのこと、忘れられてないなんて分かってる。


分かってるからこそ、辛い時には傍にいてやりたい。

俺は大丈夫だから。


陽菜の傍にいれるなら、もう何も望まない。」





初めて聞いた裕大の考えは、やけにしっかりして聞こえた。





私とは全く違う理由に、罪悪感しか感じなかった。




裕大の気持ちを聞いたからには、私も中途半端じゃダメだ。





本当に忘れよう。





さようなら、私の大好きだった人。