一見悔しそうに下唇を噛んでる冴木君だけど、何処と無く楽しげに見える。 りりあちゃんを見る目は優しいけど、私に向けてくれる目はちょっと違うのは確か。 優しくて甘くて、気持ちが素直になれる様な不思議な感覚になるの。 「はぁーあー。今日は夏音さんに一杯甘えたかったのになぁーー!」 『ふふっ♪』 意地けているのか若干背中を丸くしてる。 私はそんな彼の後を追って部屋に足を踏み入れた。