慌てて両頬を包み込み持ち上げる動作をすると、その上から更に温かい手が重なる。 その手は勿論冴木君の手で― 「俺も持ち上げるの手伝う♪俺の責任だしー。」 目の前には柔らかく微笑んでる彼の笑顔があって妙に照れくさい。 すると突然―。 ―ちゅっ― 『…っ!』 突然の不意打ちのキスをされ一気に体温が上がったのが分かった。 ハッとして思わず口を押さえると小さく笑われてしまい、