冴木君が謝罪をしてくれてるのに、私の口は止まる事無く言いたい事を次々と吐き出していく。 『そ…それに…!りりあって呼び捨てにしてるのに…私の事は、さん付けで呼ぶし…!』 「…うん…うん♪」 私はむくれ顔なのに冴木君は何故か満足気な顔で、私の手を引きながら鉄火丼に使うマグロの切り身や献立に使用する食材を次から次へとカゴに放り込んでいく。 歩きながらも私が人や棚にぶつかりそうになったら然り気無く避けてくれたりと抜群の気遣いやら余裕の表情。 『私だって…名前でっ…!』 「夏音―。」