…ちょっとは元気になってきたかな?てかそんなに顔近づけてきて無防備だな~。
「もう良いってば。ビンタの話はもう終わり。腫れてない、腫れてない。」
『本当に大丈夫ですか?結構思いっきり叩いちゃったから。……あ…。』
夏音ちゃんの視線の先も気になって辺りを見回した。すると、咲き始めの桜が目に入ってきた。
「へぇ…ここにも桜咲いてるんだね。」
『凄く綺麗…♪ちょっとだけ見ていっても良いですか?』
「うん、良いよ。」
ほんの少しだけ笑顔を見せると車から降りて嬉しそうに桜の花を眺めてる。
隣に並んで歩いてるのっ…てか…二人きりっていつ以来だっけ?大体、幾斗や臣さんが居て騒いでるからなー。なんか新鮮だな。


