充電の準備をしている間も彼女は浮かない顔をしたまま下降りてこない。
話は後で聞こう。今は充電しなくちゃ話にならないよな。
手早く準備を終わらせて、あとは電力供給を済ませたら終わり。
さて、と。お話聞きますか。
「助手席座るね。で、どうしたの?」
『……。』
「何かあった?」
『何かあったわけじゃないんですけど…。急に…不安になって…。』
「うん。」
『…病室に入る度に色んな事思うんです。…ドライブレコーダーの映像も…頭から離れなくて…。…どうしてお父さんだけが、あんな状態になったんだろうとか…。』


