「こんな情報…傷付けるだけだけだな…。」 …てか…なんで俺がこんな苦しくなるんだっつーの。 俺は医者じゃない。だけどー。 沸々と汲み上げてくるよく解らない感情にイラつきを抑えたくてベランダに出ると、少しずつ開花し始めてる桜の花が見えた。 「そういえば…もう花見の季節か…。」 ~~♪♪♪~♪♪~ 突然、軽快に鳴り響く着信音。 (…っ、珍し。) 「…もしもし。」 『あっ…楓さん、お疲れ様です…夏音です。』 「お疲れ様。…電話してくるなんて珍しいね、どうしたの?」