その日の夜。 作りかけの千羽鶴を持って帰宅した幾斗と一緒に私も懸命に鶴を折り続けた。 お父さんとの思い出を思い返しながら、夢中で。 お風呂から上がった私は引き続き鶴を折っていた。すると後から上がってきた幾斗が髪をタオルドライしながら私の隣に寄り添ってきた。 「ねぇ、夏音?」 『ん~?』 「今日はさ、久々に夜更かししよっか♪そんで明日は…どっか行かない?たまには他店のパフェとか偵察しに行こうよ♪」 『え、でも病院に……』