トンッと押されて幾斗の腕の中にスポッと納まると心地よい暖かさに包まれる。 「その火山を宥めてっ!全力で!」 「あはは…。よしよし、夏音♪」 戸惑いながらも幾斗はギュッと抱き締めて頭を撫でてくれたり、ポンポンとしたり、おまけに ─チュッと不意打ちにキスをしてきて、プチ困惑のおかげで私は少しずつ感情に丸みを帯びた。 だけど、毛が逆立つ様な憎しみが胸の中で燃えてる。 「…どう?落ち着いた?」 『………。…うんっ…少しだけ…。』 「んじゃ、このまま外に出よっか。視線も気になるし。」