「そこで、夏音ちゃんに一つだけアドバイス♪…苦しい時とか辛い時は幾斗に何でもさらけ出して?それだけで男ってもんは強くなるから♪」
『…はいっ…!』
笑顔で頷き返すと、藤枝さんのキリッとした瞳がふにゃんと垂れ下がり―。
「―それと、切なるお願い♪俺が寂しくなっちゃった時は~俺の夜のお相手を―」
「おい、エロ親父!何が切なるお願いだっての!美奈子さんに怒られるよ!ていうかその前に!俺が許さないから!!!」
けたたましい怒鳴り声が聞こえたと思った次の瞬間―。
突然後ろから力強く抱き締められて身動きが出来ない程胸に息苦しさを覚えた。
『わっ…!』


