『…楓さん、本当に帰っちゃいましたね。』 楓さんを見送った後、店内に飾ってあったクリスマスツリーを片付ける為にお店に集まった私達は、途方に暮れながらオーナメントを取り外していた。 「…お別れ会はクリスマス会、ってか~。…年末年始は一緒に居ようって言ったのに~。」 「……マスター…、なんか言葉が彼女が使いそうな言葉だけど大丈夫?」 「そりゃなるよ~。独り身同盟メンバーが欠けちゃうんだもの。ヤダよ~、寂しいよぉ~……夏音ちゃ~んっ!」 ガバッー! 『ふぅ。……あはは…、幾斗ありがとう。』