『楓さんー。』 「ん?」 『あの……、仲良くしてくれてありがとうございました。たまには遊びに来てくれたら嬉しいです。』 しどろもどろではありながらお礼の言葉を口にした次の瞬間、穏やかな声と共にボディーミストの香りと暖かい温もりに包まれた。 「…こちらこそ、ありがと。」 ー今、抱き締められてる? 『っ、か、過剰なボディータッチ駄目ですっ!い、いい加減からかうの止めてください!』 「怒ってる割には抵抗しないじゃん♪…突っぱねなよ、思いっきり。」