その意地悪な瞳は、上機嫌に赤パプリカを品定めしながら私の様子をチラチラ見てきて…あの時のハプニングが起きた時も同じ様に笑われた。

─そのハプニングというのは皆でワイワイ騒いでいた時に起きた。
私以外は皆お酒を飲んでいて、分け隔てなくパーティーを楽しんでいた。

私は私で次々に散らかっていくゴミや食器を片付けながら大分出来上がり気味の藤枝さんや、
楓さんからのちょっかいをかわしたり、幾斗からの甘えん坊攻撃にタジタジになったりと笑顔が絶えない時間。

『そろそろ洗い物しようかな?』

洗い物が溜まってきたのを確認した私は食器をかき集めてシンクで洗い始めた。