懐かしいな…お母さんは優しくて、いつもニコニコしてた。 …だけど…中学生くらいから少しずつ変わってきたんだよね。 やっぱり段々と世間体気にするものなのかな? 『…私も…大学とか専門とか行けば良かったのかな…。』 「……ん?」 『そうすれば少しは…お父さんとお母さんの自慢の娘になれてたのかな…?』 ―パンッ―! 突然目の前で何かが弾けた音がしてハッと目を見開くと…楓さんが手を叩いたのか悪戯な笑みを浮かべてて。