「な~に、ニヤつきながら人の顔見てんの。…幸せそうで何よりだけど。」 『ふふっ♪』 一ヶ月記念日を迎えてから半同棲状態から、少しずつ完全な同棲になりつつある。 私の中で同棲っていうのは何年か付き合ってからするって考えだったけど…。 「まぁ…隣に住んでるなら同棲した方が何かと良いよね。」 『そうなんです♪』 ご機嫌に頷いてニッコリ笑いかけた楓さんの背中越しに見えた、がっくりと肩を落とした藤枝さんと幾斗の姿に思わず小さく吹き出してしまった。