メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*


『本当だっ!…もしかして火事じゃ…?!』

「いや…違うよ。だとしたら臣さんが叫んでるし。やらかしたんじゃない?幾斗。」

『やらかした?』

するとその時―

「俺のスクランブルエッグがぁぁぁぁ~~!!!…ぷすぷすに~~!!!」

…という悲痛な藤枝さんの叫び声が聞こえてきて。
その声に反応し楓さんと視線を合わせると、呆れた様な半笑いを浮かべた。

「ぷすぷすねぇ~。…どんだけ強火で作ったんだか。幾斗の料理の腕前分かったでしょ?
壊滅的なの。あれでシェフになりたいって無謀だな~。」