『本当だっ!…もしかして火事じゃ…?!』 「いや…違うよ。だとしたら臣さんが叫んでるし。やらかしたんじゃない?幾斗。」 『やらかした?』 するとその時― 「俺のスクランブルエッグがぁぁぁぁ~~!!!…ぷすぷすに~~!!!」 …という悲痛な藤枝さんの叫び声が聞こえてきて。 その声に反応し楓さんと視線を合わせると、呆れた様な半笑いを浮かべた。 「ぷすぷすねぇ~。…どんだけ強火で作ったんだか。幾斗の料理の腕前分かったでしょ? 壊滅的なの。あれでシェフになりたいって無謀だな~。」