「…確かにマスターは俺にとって父親代わりのポジションかも。」
『若いお父さんだね?♪』
「ちょっとヤンチャなね?」
するとそこにタイミング良く藤枝さんが、
グラスに並々注がれたグレープフルーツジュースとアイスココアを持って現れ、私達が何の話をしているのか気になったのか小首を傾げた。
「お~?俺がどうしたって?」
「俺にとっての父親代わりはマスターなんだよって話してたの。」
二人の会話に聞き耳を立てながら、早速運んでくれたドリンクを一口飲むと胸焼けしていたはずなのにスーっと一瞬で無くなってしまった。
『(ん~♪生き返った~♪)』
満足気にジュースを堪能しながら藤枝さんの顔を見上げると穏やかな優しい笑顔を浮かべている。


