もしかしてと思い直ぐ様立ち上がろうとした瞬間―。 口は彼の掌に塞がれ、強く腕を掴まれグイッと勢い良く引き寄せられた私は、ペットの様に冴木君の腕の中にすっぽり。 ジタバタしようにも、出来ない状況に大人しくする他無くて。 「フラれたんじゃなくて…嬉し泣きだから、出てっちゃダメ。」 『―そうなの…?』 「ちょっとだけ見てごらん…♪」 そーっと影から顔を出すと…りりあちゃんの頭をポンポンと撫でて幸せそうに笑っている先輩の姿が見えた。 そしてこっそり二人の会話を盗み聞き♪