「夏音さん…体調悪くなっちゃったみたい。」 『すみません…。でも大分落ち着いてきました。』 「そっかぁ…。フルーツジュースか何か飲む?」 少しだけ楽になってきて喉の渇きに気付いた私は飲みたい物をじっくり頭の中で整理してみた。 今飲みたい物…あった! 『えっと…グレープフルーツジュースが飲みたい…です。』 その名前を口に出した瞬間にマスターと冴木君の顔が一際真剣になった後、大きく目が見開かれた。