あまりの豪華さに思わずスマホを取り出して、何度もシャッターを押した。
―ピピッ、カシャ―。
「おっ♪良い写真撮れた♪」
向かいの席の冴木君も写真を撮って嬉しそうにスマホを覗き込んでる。
「うふふ♪…それでは、ごゆっくり。失礼致します♪」
襖が完全に閉まったのを確認すると同時に、お互いに視線を合わせる。
そして、彼の弾ける笑顔が花開いた。
「食べよっ!いただきま~す♪」
『うんっ、いただきます♪』
感動が絶えなかった賑やかな食事を終えて、広い大浴場での入浴を終えた私達は浴衣に着替えて部屋へと戻ってきた。


