「えっ、あらあら!お客様にその様な事をして頂く訳にはいきませんから♪旦那様と此方にお座りになって下さい♪」 だっ、旦那様―?! 『へっ…あっ……あのっ…!』 「…旦那…様っ…?!」 女将さんの言葉にお互いに目を合わせて赤面する。 何とも言えない空気の中促されるまま大人しく座椅子に座る。 そして目の前に美しく盛り付けられたお造りのお刺身や、てんぷら。 和牛のすき焼きなど豪華な食事が並んだ。 『わぁ…美味しそう…♪』