只今チェックインして、夕飯の時間まで待機中。 窓辺に置かれている二脚の椅子に座って、 夜風にあたりながら部屋に備え付けてあるお茶を飲んで寛いでいるんだけど… さっきの話の続きをしようにも切り出して良いものか迷う。 でも第三者の私が積極的に聞き出すのは、彼女だとしてもさすがに気が引ける。 どうしたものかと悶々としていた時、私の手に彼の手が重なってきた。 「どうしたの、そわそわして?…緊張してるの?♪」 (…やっぱり…冴木君から話してくれるのを待とう―。)