お祖母ちゃんに向き合って笑顔を作ると、小さくてしわしわだけど温かい両手が私の手をそっと包み込み― 「幾斗の事、よろしくお願いします。 …寂しがり屋だけど優しい自慢の孫だから… 幸せにしてあげて下さい。」 『っ…お祖母ちゃん…?』 「…っ……。」 何とも言えない切ない微笑みを浮かべて…まるで祈る様にぐっと強く握り締める力に一瞬驚いたけど、私も両手でお祖母ちゃんの手を包み込んで強く握り返して笑顔で頷いた。 『勿論です。』 ―と。