リビングはとてもきれいにしてあり、所々に置いてある小物はとても可愛らしかった。 秋のお母さんか、楓さんの趣味だろう。 「何か飲み物持ってくるから、ゆっくりしててね」 「は、はい」 何か、急に緊張してきた。 そういえば誰かの家に入るなんて初めてだ。 「真咲、おいで」 いつの間にかソファに座っていた秋が手招きしていた。 秋に近づくと、 「わっ!」 腕を引っ張られ、秋に抱きしめられた。