笑顔でさよなら、涙にありがとう。




「ただいま」



「………お、お邪魔します…」



おそるおそる、秋の家に上がらせてもらう。


すると、



「おかえり!もう、急に家を飛び出していったから、びっくりしたじゃない!」



綺麗な女の人が出てきた。



「わりぃ、ちょっと嫌な予感がしたから」



「嫌な予感…?」



女の人が私の方を向く。



「あなた…まさか、柚原真咲ちゃん?」



「え…、あ、はい」



そう答えると、



「よかった…!」



そう言って私を抱きしめてきた。


一瞬、何が起こったのか分からなかった。