……あれ?


私って今まで何の為に生きてきたんだろう。


秋と一緒にいすぎて気づかなかった。


私、秋がいないと何もできない。


いつの間にか秋の存在が私の中で大きすぎてしまっていた。


秋がいなくなってしまったら、ただ前の生活に戻るだけ。


なのに、もう戻れないくらいになってしまっていた。



「ははっ……もうこの世の中に、私の味方になってくれる人はいないんだ……」



私しかいない部屋で虚しく響く声。