学年が上がるにつれ、私に向けられる声はどんどんと悪意のものへと変わっていった。
小学校5年生の時、私に対するいじめが始まった。
『まさきって男の子みたいな名前だよね』
『ほんとだ~!実は男の子だったりして~!』
『え~、じゃあ女装してるってこと?』
『やだ、気持ち悪~』
女の子って噂話と悪口が好物だって聞いたことがあったけど本当だったんだ、とこの時に思った。
みんな、私を軽蔑していく。
友達のいない私をかばう人は誰一人いなかった。
それよりも私を軽蔑することで、楽しんでいる人がほとんどだった。
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