そして、やってきてしまった放課後。



「行くぞ」



秋は私の手を掴み、引きずるように引っ張る。


ま、周りを見てよ……!


ヒソヒソと話す人の横を通りすぎて行く。


絶対、噂してるよあれ…!


めんどくさいことになりそうなんだけど…!


そんな私の心の声を無視して(気づかないのは当たり前なんだけど)、ずんずん歩いて行く。


っていうか、どこに向かってるの?


全く検討がつかないんだけど。