連れてこられた場所は屋上。 な、なんとベタな… っていうか屋上まで何気に遠くて、息が上がってしまった。 「な、何?急に…」 息を整えながら聞く。 「ちょっと話してみたいと思ったから」 「それ、今じゃなきゃダメ?」 「今、2人で戻ったところで変な噂立つけどいいの?」 …噂なら慣れっこだけど、この人との噂だけは嫌だ。 仕方ない。 「で、どんな話?」 「まず自己紹介?」 「疑問に疑問で返さないで」 「じゃあ自己紹介」