すると授業開始のチャイムが鳴った。


入学して早々サボるのはダメだ。


やばい、急がないと…!


走ろうとしたその時、手をつかまれて走り出した。


向かっていた生物室とは逆の方向だった。



「は、離して…!」



「黙ってついてこい」



な、何で…!?



「でも授業…」



「いいから」



いい加減すぎる…!


でも男の人の力に敵うわけもなく、おとなしくするしかなかった。