移動教室のときも私の後ろをついてくる。


いやいやいや。


あなたはえさをを求めてご主人様についてくる犬ですか。


もうそれか、ストーカーだって言って犯罪者扱いにしてもいいですか。


そろそろ恐怖を感じる。


ため息をついて足を止める。


すると向こうも足が止まった。



「あの、やめてくれませんか」



少しの間、沈黙が流れる。



「…分かった」



あ、よかった。


なんて思ったのもつかの間、



「って言うとでも思った?」



振り向くとニヤッと笑っていた。


何だこいつ。