「えっ…?」 上を向くと、そこにはさっきまで騒がれていた人が立っていた。 「俺の話聞いてる?」 …あ、私に話しかけてたのか。 気付かなかった。 「へぇ…何か難しそうな本読んでるんだな」 そう言って私の読んでいた本をジロジロ見る。 …あの、早く返してください。 って言いたいけど、言えない。 周りの視線が…痛い。 今思えばすごく注目されていた。 …とりあえず、この場から離れたい。 そう思ってすぐ席を立ち、逃げるようにトイレに向かった。