笑顔でさよなら、涙にありがとう。




「俺が勝手に悩んでただけだったってことか……」



「まぁ、そういうことだな」



ははっと親父が笑う。



「じゃあ、誰が跡継ぐんだよ?」



「あ~、湊くんだよ」



「湊さん?」



湊さんって…姉貴の彼氏?



「湊くん、もう大学4回生だから就職活動しなきゃいけないだろ?それで、もし楓と結婚する気なら俺の会社に来ないかって誘ったんだよ。楓を振り向かせるまで頑張るなんて、根性のある奴だと思ってさ。そしたら『喜んでお受けいたします』だって」