笑顔でさよなら、涙にありがとう。




「………楓が言ってたんだけどね、秋くんがつまんなさそうに生きてるって聞いてさ、何とかしてやりたいなって思ってたんだよ。だから今日会えて嬉しかった。今からでも遅くないから、見つけてみたら?楽しいこと」



「……はぁ」



「何でもいいんだよ。例えば先生の『え~』って言ってる回数を数えるとか。俺はよくやってたけどね。こんなくだらないことでもいいから、やってみるといいよ。って何かごめんね、説教じみたことしちゃって」



「……いえ」



特に説教とは感じなかったけど。


でも何でだろう。


心が軽くなった気がする。



「秋くん、1回お家帰ったら?寝てないんじゃない?すごく疲れた顔してるよ。楓のことなら俺が見とくから。あ、目が覚めたら連絡するから連絡先教えて?」



「……そうします。ありがとうございます」



俺は湊さんと連絡先を交換して、家に帰った。