笑顔でさよなら、涙にありがとう。




「そうかもしれないけどね。楓は姉としての役割を果たしたんだと思うよ」



成瀬さんは包帯で巻かれた楓の頭をそっと撫でた。


とても愛おしそうだった。



「命に代えてでも守りたい、そう思われてるなんていいよね。何か嫉妬しちゃうな」



ははっと笑って言う成瀬さん。



「……成瀬さんは」



「そんな他人行儀みたいに呼ばないでよ。湊でいいよ」



「……湊さんは、姉貴のどこが好きなんですか?」



「えっ!?」



俺の急な質問に湊さんはとても動揺した。