笑顔でさよなら、涙にありがとう。




「そういえば、学校は行かないの?今日は平日だよ?」



そう、今日は木曜日。


普通に学校がある日だ。



「何か、離れられなくて。それにどうせ行ってもサボるだけなんで」



「そっか。優しいんだね、秋くんは」



「……え?」



「思いやりのある、優しい子だよ。楓が言った通りだな」



優しいなんて言われたことがなかった。


だからそんなことを言う成瀬さんにびっくりした。



「優しくなんかないですよ。だったらこんな怪我、姉貴に負わせてなんかないです。俺が守らなきゃいけない時に守られて……男として情けないですよ」