笑顔でさよなら、涙にありがとう。



しばらくして、成瀬さんがやって来た。



「秋くん!楓は?」



「……意識不明の重体なんです。俺を庇ったせいで殴られて……」



「……そっか。あ、そういえば、自己紹介がまだだったね。初めまして、お付き合いさせていただいてる成瀬湊です。秋くんのことは楓からよく聞いてるよ」



「……そうだったんですね」



彼氏がいたとは初耳だ。



「いつもかわいい弟だって自慢してるよ」



「…………」



何かそう言われるのは複雑な感じがした。


かわいい要素なんて1つもないのに。