笑顔でさよなら、涙にありがとう。




「あの……」



「えっ、男?俺、もしかしてかけ間違えた?」



「あっ、いや、長谷川楓の携帯で合ってます。俺、弟です」



「えっ、弟くん?ってことは、秋くん?」



…何で俺の名前知ってるんだよ。


犯人は姉貴しかいねぇけど。


どんだけ俺のことしゃべってんだよ。



「あ、はい」



「楓は?」



「……それが、今入院してて」



「にゅ、入院!?とりあえず、今から向かうからどこの病院か教えてくれる?」



場所と病室の番号を告げると、すぐに電話が切れた。