あれから姉貴は病院に運ばれたものの、意識不明の重体だった。
姉貴を巻き込んでしまった責任感から、俺は病室を離れることができなかった。
心配した親父たちが病院に駆けつけてきてくれた。
親父たちに経緯を説明したところ、2人とも俺を責めることはなかった。
『楓は秋のことがかわいくて仕方ないから、怪我するのは見てられなかったんだろうな』
『正義感の強い子だからね、秋のことを守りたかったのよ』
姉貴が抱えていた思いを初めて聞かされ、涙が溢れた。
ただ俺を叱っていただけじゃない。
そこにはちゃんと愛があった。


