そしてサイレンの音が聞こえてきた。 「警察や!逃げろ!」 男たちは足早に立ち去っていく。 ただ俺は呆然とするばかりだった。 「姉貴、目開けろよ!なぁ、姉貴!!」 姉貴の体を揺すりながら呼びかけてみても、反応がない。 俺が出かけていなければ。 喧嘩なんて買っていなければ。 後悔ばかりが募っていく。 人を失うかもしれない、そんな恐怖を初めて味わった瞬間だった。