笑顔でさよなら、涙にありがとう。



階段を急いで駆け上がり、勢いよくドアを開けた。


すぐ視界に入ったのは、フェンスを乗り越えている真咲の姿。


でもバランスを崩したのか、どんどん傾いていくのが分かった。


危ない!!



「真咲!!」



体が反射的に真咲の方へ動いた。


もう、とにかく必死だった。


真咲を失いたくない。


俺はもう二度とあんな思いはしたくねぇんだよ。


後悔にまみれた、あの日のような。