「もう、私に構わないで」



そう言われ、真咲が離れていった。


突然のことで頭が混乱する。


何で?


そのことだけが、俺の頭をいっぱいにする。


俺、何かしたっけ?


何か気に触ったことをしたんだったら謝るから。


だからそんな態度とるなよ。


近づけてたはずなのに、こんなに呆気なく距離が一気に離れるなんて。


祐にもどうしたと聞かれたが、そんなの聞きたいのはこっちだ。


もう何もかも分からない。


俺はしばらく放心状態だった。