「真咲、大丈夫か?」
心配して真咲に駆け寄ってきた。
「う、うん…大丈夫」
手震えてるくせに何言ってんだよ。
「大丈夫じゃねぇだろ。手、震えてる」
真咲は俺が言ったから気づいたみたいだった。
すると、少し何か考えているようだった。
「どうした…?」
心配になって話しかけると、
「えっ?う、ううん。何でもない」
と言われた。
「そうか?ならいいけど」
少し動揺していると思ったが、それもそうか。
さっきまで怖い思いしてたんだから。
「教室に戻るぞ」
「うん」
朝礼の時間まであと少しだったから、俺たちは教室に戻った。


