「だ、だって、図々しいのよ!長谷川くんにベタベタして!私の方が長谷川くんとつり合うのに!秋くんもそう思うでしょ?」
「そうよ!こんな無愛想で上から目線の奴、長谷川くんにふさわしくないよ!」
矛盾しすぎる言葉。
そのことで俺の怒りはMAXになった。
「は?真咲の性格からして俺にベタベタしてるわけないだろ?俺が真咲にくっついてんだよ。お前の方がつり合う?どの口が言ってんだよ。つり合うとかつり合わないとかお前らが決めることじゃねぇだろ。それに真咲は無愛想じゃなくて不器用なだけだ。ケバい化粧して、集団で人を傷つける奴なんて、こっちから願い下げだ」
そうすると、女どもは黙り込んだ。
言い返せないんだろう。
「警告しとく。二度と真咲には近づくな。また同じような真似をしたら、ただじゃおかねぇから」
すると、彼女たちは何も言わずにそのまま立ち去っていった。


