その一部始終を見ていた店員に、



「ベタ惚れなんですね~」



と言われた。


恋人に間違われていることを思い出し、



「……まぁ」



微妙な間が開いたが、そう答えた。


…後で文句言われんのかな。


そう思いながら待っていると、意外と早くカーテンが開いた。



「お、意外と早かったな。服貸せ」



真咲から持っていた服を持つ。


すると案の定、否定をしろと言われた。


だから俺は減るもんじゃねぇんだからいいだろと言って、さっさとその服をレジに持って行った。