出口で待っていたのに、『ま、いいか』と言って俺のことなんて構わずどこかに行こうとする真咲。



「『ま、いいか』じゃねぇよ。次行くぞ」



手を引っ張って歩き始めた。


連れて来たのは、姉貴がよく行ってる店。


よく姉貴の買い物に付き合わされるから、自然と店を覚えてしまった。


流行りとか俺が分かるはずねぇから、店員に丸投げする。


真咲は戸惑いながらも、渡された服を持って試着室に入った。