笑顔でさよなら、涙にありがとう。



しばらく私はそのケーキを見入ってしまった。



「分けようか」



「でも何かもったいない感じ」



「ケーキってそういういうもんだろ」



「そうだけど」



やっぱり、食べてしまうのがもったいない。



「そんなこと言ってると、毎年もたないぞ」



「毎年?」



「いつもはプレゼントしか渡してないけど、今年からはケーキも追加だからな」



「いつ決めたの?」



「今」



「なにそれ」



思わず笑ってしまった。


こんな会話をしてても思ってしまう。


ああ、幸せだなって。