「まあ、そんな遠くない未来だと思うけど」



意味深なことを言って、私の額にキスを落とした。



「なっ……!もう、向こうで待ってて……!」



私は恥ずかしくなって、秋の体を押して、台所から追い出す。



「はいはい」



抵抗するかと思いきや、すんなり出て行ってくれた。


気を取り直して、コーヒーを淹れる。


そして自分用のお茶を淹れる。



「はい、淹れたよ~…」



リビングに持って行くと、秋はある一点を見つめていた。