「お待たせ」 秋がリビングに戻ってくると、急に緊張してきた。 秋が乾かしてやるって言ったせいなんだけど。 「そんな端に座らなくてもいいのに」 コンセントにドライヤーのプラグをさしながら秋が言う。 「自分の家じゃないんだからくつろげるわけないでしょ」 「でも、何回も来てるだろ?」 「慣れないものは慣れないの!」 「はいはい、もうちょっと左にずれような〜」 秋もソファに座りたいみたいで、私のことをグイグイ押してくる。